『農業技術大系』土壌施肥編 第2巻 作物栄養V+6の16~作物栄養V+6の38(ページ数:23)

作物の栄養と生育>V ストレス耐性,品質と作物栄養

作物の病害虫抵抗力への肥料の関与とその機作

開始ページ: 作物栄養V+6の16

執筆者: 渡辺和彦前川和正神頭武嗣

執筆者所属: 兵庫県立農林水産技術総合センター兵庫県立農林水産技術総合センター兵庫県立農林水産技術総合センター

備 考: 執筆年 2003年

記事ID: d142007z

見出し

  (1) 各種元素と病害虫発生の関係 ・・・〔1〕
  (2) 窒素
   (1)窒素過多時の植物体内の代謝
   (2)病原菌が絶対寄生菌か条件寄生菌かによる違い
   (3)施肥によるpH低下の効果 ・・・〔5〕
   (4)施肥時期も発病に関係がある ・・・〔6〕
  (3) リン
   (1)葉面散布による抵抗性誘導
   (2)亜リン酸による防除効果 ・・・〔7〕
   (3)過剰のリンによるアブラナ科野菜の被害
  (4) カリウム ・・・〔8〕
  (5) カルシウム
   (1)土壌施用する石灰資材の影響
   (2)石灰施用で増加する病害
   (3)石灰施用で減少する病害
   (4)作物体内でのカルシウムと病原菌の関係
  (6) マンガン ・・・〔10〕
   (1)マンガン欠乏と病害虫発生
   (2)葉面散布では効果は出にくい
  (7) 銅 ・・・〔11〕
   (1)リグニン含有率への影響と殺菌効果
   (2)植物の防御機構を誘導
  (8) ホウ素 ・・・〔12〕
   (1)欠乏による作物体内への影響
   (2)ホウ素の殺菌作用
  (9) 亜鉛
  (10) ケイ素 ・・・〔13〕
   (1)イネ以外の作物にも防除効果
   (2)抗菌作用への関与
   (3)病原菌の侵入とケイ素の集積 ・・・〔14〕
   (4)ジャガイモそうか病では発生を助長
  (11) 病原菌に直接効く肥料 ・・・〔15〕
   (1)土壌病害に効く石灰窒素
   (2)養分補給とともに殺菌する葉面散布剤 ・・・〔16〕
    カリウムやナトリウムが有効
    炭酸水素ナトリウム剤 ・・・〔17〕
    炭酸水素カリウム剤
    炭酸水素ナトリウム銅剤
    塩化物やアンモニウムイオンの効果は低い
  (12) 病原菌の作物への侵入と情報伝達物質 ・・・〔18〕

キャプション

第1表 各種元素の栄養条件と病害虫被害発生程度の関係
   キーワード:作物名/病名(英名)/病名等/病原菌,害虫学名等/分類/出典/N/N施肥法/P/(亜リン酸)/K/S/Ca/Cl/Mn/Cu/Zn/B/Si/Al
第1図 PAL酵素の部位と一次代謝系と二次代謝系の関係図
第2表 病原菌の種類と作物体の窒素,カリウム栄養と発病程度の関係
   キーワード:学名/病名/窒素レベル/カリウムレベル/低/高/絶対寄生菌/条件寄生菌
第2図 リン酸と亜リン酸の構造
第3図 糸状菌の菌糸の表皮細胞層(アポプラスト)への侵入時における無機栄養元素,細胞成分など
第3表 トマト萎凋病の被害と培地中Ca濃度の関係
   キーワード:被害程度/導管液濃度
第4表 インゲンマメのCa濃度とErwinia carotovora(細菌病の一種)接種の有無によるペクチン分解酵素活性
第4図 Caが茎から吸収されるようすとホーチミン市の街路樹
第5表 コムギ幼植物におけるマンガン含有率とリグニン含有率
第6表 銅欠乏土壌に生育するムギのシュウドモナス菌(Pseudomonas cichorii)による茎腐病(Stem melanosis)に対する銅施用形態の影響
   キーワード:無処理/CuSO4条施/CuSO4灌注/CuSO4葉面散布/キレートCu葉面散布
第5図 フェノール代謝とリグニン生合成におけるホウ素の役割
第6図 ケイ酸カリウム施用イネ葉身におけるいもち病菌接種後の活性酸素(O2−)生成量の推移
   キーワード:接種後時間
第7図 うどんこ病発芽胞子のオオムギ表皮細胞への侵入時の反応
第8図 うどんこ病菌のオオムギ葉侵入時のケイ素濃度の経時変化
第9図 オオムギのうどんこ病抵抗性品種における過敏感反応死のようす(菌接種24時間後)
第10図 炭酸水素ナトリウム剤などの水中での形態
第7表 界面活性剤,ほかのイオンの病害抑制効果
   キーワード:マスクメロン黒斑病/発病度/菌そうの直径
第11図 N‐アシルホモセリンラクトン分解酵素が菌密度シグナルを分解

トップへ戻る