かつて、宮城県の稲作地帯では、田んぼにいるイナゴは貴重な栄養源でした。稲刈りの時期になると田んぼも乾くので、朝夕の涼しさで動きが鈍くなったイナゴをねらい、田んぼでつかまえては佃煮にします。大人たちは稲刈りで忙しかったので、イナゴとりは子どもやおばあさんたちの仕事。県北部の旧・古川市をはじめ県内各……